
ダイエットとほうれい線の意外な関係
減量でほうれい線リスクが高まるメカニズム
「ほうれい線」と「ダイエット」が密接に関係することをご存知でしょうか。適した対策をとるには、原因の追及が必須。ほうれい線ができるメカニズムを知り、なぜダイエットがほうれい線に結びつくのかを解き明かしましょう。
急激な体重減少で肌がたるむ
ほうれい線の大きな原因は、肌のたるみです。たるみは加齢などによる肌の衰えのほか、肌の内側の体積が減り、皮膚が余ることでも生じます。つまり急激なダイエットによって体重が一気に減少すると、顔の脂肪も急激に減り、その分たるみが起こるでしょう。
また、リバウンドを繰り返すことで、肌がダメージを受けてたるみやすくなるケースもあります。何度も膨らませたり、しぼませたりした風船がもろくなることは想像に容易いはずです。
ダイエットで栄養不足になる
ダイエットでほうれい線が増える原因は、栄養面の問題も挙げられます。特に食べ物の偏りは、肌が栄養不足に陥る原因です。ダイエット中の厳しい食事制限や成分の偏った食事は、肌の栄養不足を引き起こし、ターンオーバーの停滞を引き起こしかねません。
ターンオーバーがうまくいかないと、皮膚には古い角質層が溜まり固くなります。不健康な肌は乾燥が進み、ダメージを負った角質層を押し出して排出することも難しくなるでしょう。すると肌はみずみずしさをなくし、ハリや弾力を失っていくのです。
また、皮下脂肪の減少によって皮膚がたるんだ場合も、通常ならターンオーバーによって皮膚が調整されるところが、栄養不足ではそれも難しくなります。
ストレスで肌が老化する
減量中に気を付けたいのがストレスです。急激なダイエットはときに心身へ大きな負担を与えますが、そのとき体の中では活性酸素が発生します。活性酸素とは、コラーゲンやエラスチンなど、肌のハリや弾力を保つ組織にダメージを与える存在。その影響により、肌の老化が進む恐れがあるのです。
また、無理なダイエットによるストレスは卵巣の機能低下を引き起こし、ホルモンバランスを崩すこともあります。これにより「エストロゲン」や「プロゲステロン」など女性ホルモンの分泌量が低下して、コラーゲンが不足することも考えられるでしょう。「ダイエットには我慢がつきもの」と考えがちですが、これが災いしてほうれい線の発生へとつながるのです。